今回の県立入試も、前期選抜の方は部活動における口利きが横行し、当該高校の学力に到底見合わない生徒が「下駄を履かされて」合格している。公平・公正であるべき公立入試なんて大嘘もいいところで、入試前に確約が済んでいると言ってもいい状況が起きている。
この入試前の”確約”と、入試システムの中に「自己表現」という加点があって、これが不透明で実に汚い。不合格となった生徒の学力検査得点を下回る生徒が合格しているという現実。不合格になった生徒は面接が悪かったのか、内申が悪かったのか、と自己嫌悪に陥っている。
C県全体の話なのか、東葛地域限定の出来事なのかは分からない。が、少なくとも東葛地域の中学校は勉強より部活に重きを置くスタンスで、教員もそこに自身の価値を見出している。勉強でうまくいかなくてもお前達にはスポーツがあるぞ、と部活重視にしているのは、学力で実績が出せなくても部活なら実績が残せるという教員の下らない自己顕示に過ぎない。
結果生徒は受験期ギリギリまで酷使された挙句に使い捨てされ、運動で実績の出せなかった生徒は下駄さえ履かされずに底辺校へ送り込まれる。
この中学校のスタンスと高校のスタンスが同じだったということを今春はまざまざと見せつけられた。C県が二段階選抜から離れずに一本化できない理由もなんとなく分かる気がする。高校は一本化を希望している、というのは表向きなポーズで、実際は前期選抜・後期選抜の二段階を維持して、前期選抜で部活の強化生徒を青田買いすることが目的だろう。
真面目で純粋な生徒ほど馬鹿を見ている。忌々しいことこの上ない。