『まわりをみるな、前を見よ!』

◎今、若者に一番欠けているもの
今、若者に一番欠けているものは物事に感動する心です。ものが豊富にある現代においては、ものを手に入れただけでは感動できません。私は社会科見学を「感動体験」と名づけ、教室でも折に触れて行っています。国会議事堂や議員会館、裁判所、証券取引所、日銀等へ行くのです。特に裁判での審議は一見の価値があります。単に机上の勉強だけでなく、”本物を見せて”世の中の仕組みを生で教えることも意義があると考えています。

夏季勉強&健康合宿では、会津藩藩校の日新館で「什の掟」の講話を聞いたり、お札にまでなった野口英世の記念館にも行きました。毎年家庭や学校ではなかなか行けないところを選んで見学しているのです。

家族旅行の場合でも料理やレジャーだけでなく、旅行地に名所旧跡を必ず加え、保護者が事前に勉強しておくことをお勧めします。どんなことでも興味を持てば、集中して取り組めます。家族旅行が興味を引き出す絶好の機会になればいいですね。(P.69-70)

◎目標は自分で決める
目標は「紙に書く(視覚に訴える)」「声に出して読む(意識を高める)」「期限を決める(タイムリミットを決めて、自分を追い込む)」の3つで達成が容易になると言われています。(P.101-102)

『まわりをみるな、前を見よ!』(西口正・著、ぱるす出版)