根本を見つめよ

新しく入ってくる生徒で
この生徒はなかなかしっかり出来ているな、と思えるのは
10人に1人くらいだろうか。

始めてK塾に足を踏み入れるとき、大多数の生徒は
黙って入ってくる。

靴の向きを逆にすることや、椅子を仕舞うことへの注意も多い。

一番出来ないのは、
両手でモノを渡すこと。

ほとんどの生徒が、片手で、向きを変えずに
ホイ、と渡してくる。

これを、向きを変えて両手で渡すように仕向けていくのだから
(同時に、渡す際にお願いします、と言わせる。無言で渡したら承知しない)
骨が折れると言っていい。

でも、そんなK塾にとって出来ていないな、と思う子たちでも
学校の通知表では行動の記録にやたらと○が多かったりする。

学校の先生とK塾では、良い生徒についての価値観が異なるのだろうな、と思うのと、
K塾に言わせれば、この頃の学校の先生は見る目が無いな、と思うのが正直な所である。

だから英語4技能がどうだとか、高大接続入試がどうとか、
この国が改善しなければならないのはそういうご立派な形ばかりの問題ではなくて、

もっと根本的なところにある。